公明党とはなんぞや「公明党vs.創価学会/島田裕巳」
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公明党。創価学会を支持母体に持つ政治団体。一般的には公明党=創価学会と思われがちな両者。それを盲目的にみなすのではなく、歴史的な流れから鑑みて、実際はどうなのかを論じた珍しい本。
第一章/政治に進出した宗教
第二章/揺れる公明党
第三章/連立参加への長い道
第四章/安定した連立政権の基盤
終章/これからの公明党vs創価学会
感想
★4をつけてはいるが、別にオススメではないことを冒頭に書く。この本の情報の興味深さからして★4にしているのであって、この種の話に興味がない人には★2であろう。
では、★4の興味深いところとは何か。それは「創価学会と公明党の視点から政治の歴史を語っている点」である。創価学会の勃興から公明党の設立、いくつかの問題から政教分離がはかられ、現在の自民党と公明党の連立までの流れをコンパクトにまとめている。こういった情報はなかなか希有なものだろう。
では、この本で創価学会と公明党はどうと書いているのだろうか。この本によると、もともと創価学会と公明とは一心同体であったが、1970年ごろ「言論出版妨害事件」で政教分離を迫られた。それ以来、2つの団体は別の道を歩む。
池田が、公明党の幹部や議員と直接会って、指示を下しているのなら、大きな影響力を発揮していることになる。だが、そうした機会はほとんどない。創価学会のなかで、公明党の政策や方向性について協議する場もない。
すでに創価学会では公明党による政権奪取は目指していない。選挙で応援している理由は信者の一致団結の場として「選挙」が使えるためであるらしい。
で、創価学会はどうなったかというと、創価学会のバックボーンが低所得層である関係で、福祉に力を入れる政党として独立の道を歩む。国家を大枠でとらえがちな自民党と福祉という草の根の部分を重視する公明党。この2種類はなかなか相性がいいとある。
自民党さんは大きなデパートだった。大体何でも売っていた。その中で、国防とか経済の売り場は大きかった。福祉とかは売り場が小さかった。そこで公明党という専門店が出てきた。するとデパートとしては助かっているという感じになってきている」
とまー、読んでみると、自公連立って意外とイイんじゃね? と思ってしまう本である。
この本にケチをつけるとするなら、創価学会と公明党はあまり関係がないと言っているわりには決定的な証拠を提示できていないところかな。少ない状況証拠+作者の想像が入りすぎている。そこが知りたいところなので、論拠が弱いのがなー。。。
おまけのエピソードとして、最後にこれを紹介しておこう。
突然小泉前首相が、ゼスチャーつきで「中国や公明党がどんなに反対しても靖国に行くから」と言い出したことがあったという。
これには神崎前代表も驚いてしまい、目が泳いでいた。
真意を尋ねてみると「連立を組んでもう七年経っているのだから、他人行儀な関係ではない。違うところをガンガン主張した方が政治が盛り上がるよ」
「では、これから靖国に行くべきではない、宗教的中立の国立追悼施設を作ることをうちはガンガン声高に叫びますよ」と言ったら、前首相は「ガンガン言ってくれ」と答え、さらに「総理も靖国に行くのをやめて下さい」と言ったら、「俺はガンガン行くよ」と答えたというのである。
小泉wwwwwwww
さすがは「劇場型政治」の名手である。この脳天気さというか図太さが、やっぱり総理になるには必要なんだろうかねー。

朝日新聞社 (2007/06/13)
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公明党vs.創価学会 島田裕巳 本 政治 宗教
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