ミステリ歴史本「ミステリアス学園/鯨統一郎」
関連するタグ: ミステリアス学園 鯨統一郎 ミステリ 小説大学のミステリ研究会に入部した主人公。彼は松本清張の「砂の器」しか読んだことのないミステリ音痴なドシロウト。彼に本格ミステリのトリック・主要な作家の作品を説明する形で物語はすすむ。やがてミステリ研究会の部員が殺される事件が発生。ドシロウトの主人公がそれを解明する、という形式の短編集。
なんとも評価が難しい作品。純粋なミステリを期待して読んだ場合は★2相当。それぞれ話のトリック自体は実にショボい。謎も主人公の閃きで解くので推理らしい推理、調査らしい調査も特にない。本格ミステリを期待するとハテナになる。この作品を読む場合、物語付きのミステリの歴史書・解説書として読むのが正しい。
著者のミステリ作家の知識は幅広く、ものすごい数の著者と代表作を紹介している。それを自称ミステリ・オタクたちの愛ある口調で語らせる手法は、いろいろと読みたくなって仕方がない。知っている作品が出てきたらニヤリと笑ってしまう。
これはそういったミステリとして読んでおくべき作品を列挙した解説書として評価すると★3ー★4くらいの価値はある。ミステリの世界に興味を持ちだした人が、その読んでいくロードマップとして持っておくと役に立つ。
とはいえ、わたしは★2。わたしは小説――ミステリ小説を買ったのであって解説書を買ったわけではない。それが理由。この本に興味を持つかたは、解説書として買うべし。作家と紹介作品の一覧みたいなのがついてたら良かったんだがなー。

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