御園まゆの存在感「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん/入間人間」
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[評価:★★★☆☆]
場所は片田舎のとある街。そこでは
・連続殺人事件
・少年少女の誘拐事件
が起こって周辺住民を不安がらせていた。
そんな事件が起こるのは「8年ぶり」。
御園まゆ。通称まーちゃん。彼女は
8年前の誘拐事件の被害者。その体験で
心が「壊れた」女子高生。
彼女が唯一心を許す「みーくん」が
彼女の家を訪ねると、そこには誘拐された
少年と少女がいた。誘拐犯はまゆだった。
まゆを守ろうと策を練るみーくん。
そこに現れる奇矯な姿の女警察官。
彼女は、みーくんこそが連続殺人犯
ではないかと疑っていた――
電撃小説大賞の最終選考会で物議を醸した
問題作。なるほど。確かに説明が難しい。
見るべきところのある作品。しかし、
その良さがゆえに、後半の展開に不満が
あるのも事実である。実に惜しい。
この作品の中心は「御園まゆ」である。
彼女の特徴を列挙すると以下の通り。
・容姿端麗でわがまま放題
・みーくん以外のすべてを無視
・みーくんの前では幼児退行
・寝ている間に奇声をあげる
・三半規管に異常があり平衡感覚が悪い
なかなか「壊れた」設定の持ち主である。
そんな彼女とみーくんの「R指定に優しい」
同棲生活を描く前半パートは、誘拐した少年
少女という存在を含めて面白く仕上がっている。
だからこそ後半の展開が物足りない。
後半。みーくんはまゆを誘拐という罪から
逃すため、ついに行動を開始する。その展開に、
まゆが一切からんでいないのが惜しい。
前半の彼女の存在感が圧倒的であるがゆえに
後半の欠席状態があまりにもモッタイないのだ。
御園まゆという特異な存在を活かして欲しかった。
・嘘つきのみーくんのふざけた語り口
・風変わりな女警察官と精神科医
などなど。。。いろいろと光るものを
感じるが、それらの要素が爆発せずに
終わってしまった感じ。残念。
似ていると評される「戯言シリーズ」を
読んでみたいと思った作品だった。
ちなみに、表紙の裏がなにげにステキ感
ただようので、一度は見てもらいたい。

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