人生は舞台「学園カゲキ!/山川進」
関連するタグ: 学園カゲキ! 山川進 ラノベ
[評価:★★★☆☆]
学園カゲキ。新設された小学館の
ラノベ大賞のガガガ賞を受賞した作品。
ならば試してみなければなりますまい?
芸能人育成高校を舞台とした学園もの。
そこに入学した芸能界にうとく、家に
テレビもない主人公の一年間の話。
学園カゲキのカゲキとは歌劇のこと。
それと過激をかけたWネーミングで
学園カゲキなのだろう。
この小説の特徴的な部分は「芸能学校」。
現実にも芸能人御用達の学校はあるのだが、
こちらは超本気モードである。
まず、それぞれのクラスが自分たちで
連続ドラマを作って視聴率を争っている。
食堂の状況は生中継され、学内では突発
イベントが発生してアドリブを試される。
そんなわけで、主人公はイジめられている
クラスメイトを助けようと割って入ったら、
実はドラマの撮影中で、ブチ切れた担任から
フライング・ニーを喰らうことになったりする。
なんて学校だ。
ここまでカッとんだ設定を用意した時点で、
この小説の受賞は決まったようなものだろう。
少なくとも、設定はイイと思うよ。
ストーリーはガチ王道である。
同じクラスに「カワイイけど主人公と
顔を合わせると口げんかをする」少女が
いて、彼女とケンカしながらも仲良く
なっていく展開となる。
ようやく正式につきあうことになったら、
彼女が交通事故にあってしまい、彼女は
下半身が動かない体になってしまう。
絶望する主人公に、彼女を主役とした
ドラマを撮影している担任は「今にも
笑いだしそうな声で」こう言う。
> 脚本を変更するんだ。交通事故という
> 突然の不幸に見舞われた悲劇のヒロイン。
> 現実の彼女の痛々しい姿を全国に放送すれば
> 視聴者の感動を呼ぶことは間違いない。
> こんなセンセーショナルな展開はないぞ!
視聴率は神。不幸すら見せ物として売りつける。
この展開は、放送を舞台とした作品の醍醐味だね。
この作品、ひとつ大きな仕掛けがある。
それが実に「芸能学校」らしいトリックで、
個人的には非常に好きな仕掛けである。
ただ、伏線をあからさまに張りすぎているので、
途中で気づいちゃうのがね。。。そこに気づくと、
それ以降の展開が色あせるのがマイナスだった。
伏線は書かなくて、最後に結論をドン!
でもよかったんじゃないかな。推理小説
じゃないんだから。
特徴的な舞台設定。ユーモアのある展開。
ラノベって感じを体現した作品。ラノベ
らしいラノベなので、選考者の目は悪くない。
まだストーリーや文体、キャラの作りが
荒い気もするが、設定やアイディアに光る
ものがあるので、新人作家の今後に
期待しようかな。
<<キーワード>>
学園カゲキ! 山川進 ラノベ
学園カゲキ! 山川進 ラノベ
コメント
コメントの投稿
トラックバック
http://onimiki.blog54.fc2.com/tb.php/35-d86cab4c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

