読書力のなさに泣く「黒い時計の旅」
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[評価:★☆☆☆☆]
傑作と評されている「黒い時計の旅」。
読んでみたんだが。。。こ、これは。。。
何が面白いのかまったくわからない。
とはいえ。。。ツマラン!!! と切り捨て
られないところが、今回、実に悲しいところ。
それは、この本を理解できていないから。
読後も、この本にバラまかれたピースは
かっちりとハマらず、意味が分からない。
難解な物語に、難解な文章。
今のわたしの読書力では、とてもではないが、
その全容をつかむことはできなかった。
負けた。。。
それがこの本への感想である。
どういう話か。
第二次世界大戦の前後50年ほどが舞台。
主要な登場人物は3人。
・島に住む白髪の青年
・ポルノ小説を書く大男
・踊り子の少女
大男の話が物語のメインとなる。彼は家族と
諍いをおこして家を飛び出し、ポルノ小説を
書いて生計を立て始める。
それがヒトラー(作中ではZ、あるいはA.H)
の目にとまり、彼はヒトラーの私設ポルノ作家と
して、アメリカからウィーンに移住する。
そこで妻と子を授かり、幸せな生活をはじめるのだが、
やがてナチスの不評を買い、妻と子を殺されてしまい、
彼自身も軟禁状態になってしまう。
その後、第二次世界大戦で敗北しなかった
老いたヒトラーと再開した彼は、小説の
ストーリーを利用した復讐をたくらむ。
小説の7割くらいは大男の半生の話。
ただ、それで終わる話じゃないんだな。これが。
この物語は、途中で2つに分岐しているそうだ。
作中にもこう書いている。
> お前はおれを覚えているはずだ。何といっても
> これは二十世紀が真っ二つに切り裂かれる瞬間なのだ。
最初は、欧米人お得意の大げさな表現かと思った。
いや、いきなり20世紀が分岐したとか書かれても。。。
ハア? という感じだったな。
この作品、こんな感じの突拍子もない表現が
何の伏線もなく入り乱れている。ここをきっちりと
理解したうえで読んでいかないと、意味不明になるのだろう。
で、どう分岐したかというと。。。
1つはヒトラーが負けなかった、別の世界(Aとする)。
1つはヒトラーが負けた、今の世界(Bとする)。
Aの世界で大男が描く小説はBの世界に住む
踊り子の世界に影響を及ぼす。やがて次元の境界すら
危うくなり、AもBもまぜこちゃになって物語が混線する。
結局、その世界がいきついたのは。。。何なんだろ?
「終わりがないのが終わり」のような終わりだったな。
プロットを整理してみると、けっこう面白そうなんだよな。
なので、理解できた人には面白いのかもしれない。あ、でも、
説明したプロットの印象ほど壮大な物語でもないんだが。。。
今回で一応、全体の話の流れは理解できたので、もう一度、
いつかチャレンジしたいと思う。負けっ放しは困るからね。
本読みの間では難解だが面白い作品だそうだ。理解できる
自信があるなら、手を出してみればいい。わたし個人としては
ススめないがね。
別に難解な傑作を読まなくても、今の時代、平易で面白い作品
ならいくらでもあるからね。わたし的には、これ一冊読む間に
マリみて4冊読めるから、そっちのほうが有意義じゃないかと
思ってしまうそんなわたしはダメ読書家ですか。そうですか。
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