古さはいなめない「イズミ幻戦記 完全版1」
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[評価:★☆☆☆☆]
イズミ幻戦記は昔の人気ラノベらしい。
調べると1巻の初版が1991年発行。
実に16年の時を経て再発刊となった。
わたしは今回が初読である。
一言で言うと「今の時代には地味すぎる」。
目新しさがない、というのが厳しいな。
マザーコンピュータの暴走によって滅びた
近未来の日本。行方不明になった幼なじみの
女の子を救うため、二人の男の子が旅をする話。
基本的な骨子はこうである。
今の時流に沿えば、この設定は最低限である。
それに対して複雑な設定や重い過去、個性と
アクの強い登場人物がデコレーションされていく。
だが、イズミ幻戦記にはそれがない。
古くて懐かしい素朴なお菓子、といったところ。
でも、もう我々の口はそれでは飽き足らないんだ。
主人公の二人が「有機融合」して、無敵の
イズミという超能力者が現れるのが特徴的といえば
特徴的なんだが。。。今の時代じゃ、パンチが。。。
シナリオもなー。実にフツーの作りで、何となく
水戸黄門を見ているかのようなひねりのない感じである。
印籠出すときみたいに、瞬間的に面白いところもあるには
あるんだが、全体的に見ると。。。ちょっとオチるな。
登場人物、特に主人公の二人があまり好きに
なれなかったのも困りもの。
主人公はこのふたり。
・毒舌でひねくれものの省吾
・天真爛漫で元気な拓己
省吾は別にどうでもイイのだが、
拓己が困りものだった。
天真爛漫な性格のセリフ回しにしたいようだが、
作者が無理して天真爛漫っぽく喋らせようとして
いて、空回りしている気がするのだよなー。
> 俺はっ! 素直なのが取り柄なのっ!
> あーっ!! 嫌いだ嫌いだ省吾なんか嫌いだーっ!!
> 変じゃないもんっ! なんで名前きいたら変なわけ?
> 他人に名前をバラしたら結婚しなきゃなんないとかって
> 決まりでもあるわけ?
終始、こんな感じのハイテンションでわめきまくる。
天真爛漫というより、アホの子というかイタイ子というか。
超能力者イズミになっても、このセリフは引き継がれる。
> 行っくぞぉ、カミナリ! どかあん!!
うーん。。。
こういうセリフがあう人にはいいだろうが、
ちとわたしの胸には届かないな。。。
クラシカルな雰囲気なので、昔読んでいた人が、
懐かしさを感じつつ読む作品かな。
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