すべての子供だった人へ「星の王子さま/サン=デグジュペリ」
関連するタグ: 星の王子さま サン=デグジュペリ 小説 童話あの有名な「星の王子さま」である。実は初読。どんな本なんだろうね。
こういう本である。
主人公の乗る飛行機が砂漠に墜落。その故障を直していると、不思議な少年と出会う。彼は、自分と大きさの変わらない、小さな惑星の王子さまで、宇宙を旅している。
王子さまは自分が旅した惑星と、その住民の話をはじめる。
・たったひとりで惑星に住む王さま
・称賛を求めるおじさん
・酒浸りのおじさん
・優秀だと言い張る実業家
など。
純粋な心を持つ王子さまは彼らの行動に疑問をかんじ、いろいろと言い返す。その王子さまのまっすぐさがね。これらは現代を生きる人たちの風刺。それに対してきちっと自分の意見を通し、美しい生き方を曲げない王子さまはカッコいい。
そして地球を訪れる。
その広大な惑星で、王子さまはキツネと出会う。
キツネとのやりとりは白眉だねー。この物語の。
「でも、もしきみがぼくをなつかせてくれたら、ぼくの暮らしは急に陽が差したようになる。ぼくは、ほかの誰ともちがう君の足音が、わかるようになる。ほかの足音なら、ぼくは地面にもぐってかくれる。でもきみの足音は、音楽みたいに、ぼくを巣の外へいざなうんだ。それに、ほら! むこうに麦畑が見えるだろう? ほくはパンを食べない。だから小麦にはなんの用もない。麦畑を見ても、心に浮かぶものもない。それはさびしいことだ! でもきみは、金色の髪をしている。そのきみがぼくをなつかせてくれたら、すてきだろうなあ! 金色に輝く小麦を見ただけで、ぼくはきみを思い出すようになる。麦畑をわたっていく風の音まで、好きになる……」
それに、こうもいう。
たとえば、きみが夕方の四時に来るなら、ぼくは三時からうれしくなってくる。そこから時間が進めば進むほど、どんどんうれしくなってくる。そうしてとうとう四時になると、もう、そわそわしたり、どきどきしたり。こうして、幸福の味を知るんだよ!
そして、こういう。
「いちばんたいせつなことは、目に見えない」忘れないでいるために、王子さまはくり返した。
「きみのバラをかけがえのないものしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ。きみはなつかせたもの、絆を結んだものには、永遠に責任を持つんだ。きみは、きみのバラに、責任がある……」
キツネが語る人と人とのつながり。
当たり前のことを、心で感じることを、キツネは言葉にして紡ぐ。
そうして、主人公との会話を終えた星の王子さまは、自分が残していったバラのため(バラは恋人のメタファーだろう)、再び宇宙へと帰っていく。
王子さま登場人物のセリフは現実の世界の風刺や警句に満ちている。子供が読めば人生の教養書として、大人が読めば反省する部分を感じつつ読めるだろう。子供よりも大人が読むべき本かな。
なるほど、読み継がれるだけのことはある。
ただまー、極端な感動や極端な面白さがあるわけでもないので、ふーんとは思うだけで格別に面白いわけでもない。
星の王子さま サン=デグジュペリ 小説 童話
コメント
エンターテインメント
コメントの投稿
トラックバック
http://onimiki.blog54.fc2.com/tb.php/151-81e2a83b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


