この天野遠子ノリノリである「"文学少女"と繋がれた愚者/野村美月」

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“文学少女”と繋がれた愚者
[評価:★★★☆☆]

文学部のボクと部長の遠子が、
古典文学のあらすじを彷彿とする日常の
謎を解き明かすシリーズの第三弾。

下敷きとなる物語は武者小路実篤の『友情』。
親友が好きになった女性は、しかし、自分を
好きになってしまう。友情をとるか愛に生きるのか。

その問題に悩むのは、1巻にチョイ役で
でていた芥川くん。彼は過去のトラウマや
三角関係に悩み、問題行動を起こしはじめる。

一方、今回は文化祭ということで、奮起した
遠子は「演劇」を準備する。題材は『友情』。

芥川は、キャスティングを依頼され、
まさに、その三角関係に悩む役を引き受ける。

芥川はその役を通じて、彼を縛り続ける過去を
解き放ち、美しい未来を取り戻せるのか。


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風と光のその先へ「一瞬の風になれ3 ドン/佐藤多佳子」

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一瞬の風になれ 第三部 -ドン-
[評価:★★★★★]

一瞬の風になれ。走るたびに才能を
開花する高校生・神谷の陸上生活を
描いた3巻にして最終巻。

3巻では2年の秋から3年の夏までを
扱っている。卒業か部の引退までいくのか、
と思ったが、あそこで終わらせるか。

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心と心の通じ合い「マリア様がみてる14 涼風さつさつ/今野緒雪」

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マリア様がみてる―涼風さつさつ
[評価:★★☆☆☆]

マリみてはお嬢様学校・私立リリアン
女学院の生徒会を舞台とした学園もの。姉妹制度
という先輩後輩の特別な関係が特徴の作品である。

今回は提携高校の花寺学院の
学園祭のお手伝いと、祐巳を神の
ごとく敬愛する後輩の話となっている。


花寺で弟と間違われた祐巳は謎の
集団に拉致されたり、てっきり妹の座を
狙っているのかと思っていた後輩は、
妹になるつもりはないと公言したり。。。

そのドタバタを通じて、祐巳が姉の小笠原
祥子との心のつながりというか信頼関係を
再確認するお話である。

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その背中に追いついて「一瞬の風になれ2 ヨウイ/佐藤多佳子」

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一瞬の風になれ 第二部
[評価:★★★★★]

今、売れている本「一瞬の風になれ」。
高校陸上で才能を開花する少年、
神谷新二の活躍を描いた第2巻である。

1年の冬から2年の秋を扱っている。

天才サッカー選手の兄はプロに入団。
面倒を見てくれた3年生たちは夏場に引退。
そして、連や神谷に憧れて入部する一年生。

出会いと別れを繰り返しながら、神谷は
陸上のコンマ数秒を究める世界、高速と
風の世界にのめりこんでいく。


相変わらずのカッコよさ。
最高の青春がココにある。

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その背中を追いかけて「一瞬の風になれ1 イチニツイテ/佐藤多佳子」

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一瞬の風になれ 第一部  --イチニツイテ--
[評価:★★★★★]

一瞬の風になれ。第4回本屋大賞受賞作。
高校の陸上部を舞台とした青春小説である。

主人公の神谷新二(カミヤ・シンジ)の
周りには二人の天才がいる。

ひとりは天才サッカープレイヤーの兄。
ひとりは天才スプリンターの親友・連。

天才の背中に憧れ。
その背中を追いかけ。
いつか追いつけると信じて。


サッカーの道をあきらめ、新たに陸上を
はじめた神谷新二が青春を突っ走る。
これはそんな物語である。

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人生は舞台「学園カゲキ!/山川進」

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学園カゲキ!
[評価:★★★☆☆]

学園カゲキ。新設された小学館の
ラノベ大賞のガガガ賞を受賞した作品。
ならば試してみなければなりますまい?

芸能人育成高校を舞台とした学園もの。
そこに入学した芸能界にうとく、家に
テレビもない主人公の一年間の話。


学園カゲキのカゲキとは歌劇のこと。
それと過激をかけたWネーミングで
学園カゲキなのだろう。

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イケてる女の転落人生「anego/林真理子」

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anego
[評価:★★☆☆☆]

篠原涼子が主演して好評を博した
連続ドラマ「anego」の原作本である。

主人公・野田奈央子は大手商社の独身OL。

高額の給与をもらい、ファッションも旅行も
楽しみ、面倒見が良いので仲間や後輩からの
人気も高い。夜をともにする男友達もいる。

人生をエンジョイしている彼女だが、唯一の
欠点が32歳という年齢にして独身の現実。
恋はしてもなかなか結婚までたどり着かない。


そんな通称「姉御」こと野田奈央子の
3年間を描いた物語である。

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アマデウスのはじまり「のだめカンタービレ18/二ノ宮知子」

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のだめカンタービレ #18 (18)
[評価:★★★☆☆]

連ドラにもなった、クラシック漫画・
のだめカンタービレの18巻。

ここ数巻は以前のような、ひたすら上を
目指す話ではなく、静かな話が多い。
今回もそういった展開。

18巻の主役は、Rui。

のだめのライバル役として出てきたわりには、
影が薄かった彼女だが、今回でようやく
存在感を発揮した感じ。

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ミッタンが選ぶもの「七人の武器屋 激突! 武器屋VS武器屋!/大楽絢太」

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七人の武器屋―激突!武器屋VS武器屋!!
[評価:★★★☆☆]

七人の個性豊かな面々の、コメディ武器屋
経営物語。今回はその4巻。

。。。といっても、別に今回は武器屋の
経営をしていない。

前巻からの続きで、雪の重みでつぶれた
店を建て直す賞金を稼ぐために参加した
「天下一武器屋祭」が本格的にはじまる。

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ほろ苦くも美しく輝く7日間「ネバーランド/恩田陸」

関連するタグ: 恩田陸  ネバーランド  小説  ミステリ 
ネバーランド
[評価:★★★★☆]

主人公は4人の高校生たち。実家に
戻らず、新年を寮で迎えると決めた
彼らの、一週間の共同生活を描いた作品。

この小説のすごいところ。それは、
4人がただ生活していて、打ち明け話を
しているだけ、ということ。


それだけで最後まで読ませるのがスゴい。

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腹グロ魔女っ娘「超・大魔法峠/超・超・大魔法峠」

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超・大魔法峠―マジカル血煙コミック
超・超・大魔法峠
[評価:★★★☆☆]

外見。かわいい少女。
印象。ぶりっこ魔女。

中身。極悪なる暴君。
特技。関節技。


大魔法峠は魔法の国からやってきた、
魔女っ娘・田中ぷにえの殺伐とした
日常を描いたコメディ作品である。

超・大魔法峠/超超・大魔法峠
その2巻と3巻にあたる。

相変わらずのハイテンションっぷりで、
有無を言わせない勢いがあるのだが。。。。
個人的には、1巻よりも落ちるかな、
という印象。


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ボクの愛。ボクの魂。極限愛「薔薇のマリア4 Love'n' Kill」

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薔薇のマリア (4) LOVE’N’KILL
[評価:★★★★☆]

激弱ひねくれ冒険者・マリアローズと
お人好し集団クランZOOの冒険を描く
シリーズの第4弾。

いやー。今回はずっぱりたっぷり堪能した。
これぞ、薔薇のマリア! という作品。


2巻と3巻は別につまらないわけではないのだが、
というか、かなり面白いのだけど、あまりにも
シリアスすぎるのと、クランZOOの影が薄いので、
違和感があったのは事実である。

今回は0巻や1巻のノリに戻った感じだね。

変態アジアンや汚れ役のカタリへのマリアローズの
毒舌。凶悪な敵との戦いで見せる彼らの勇気と信頼、
そして、陽気さ。


ああ、そう。これだよなー。これが
わたしの求めていたものだよなー。

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読書力のなさに泣く「黒い時計の旅」

関連するタグ: 洋書  小説  黒い時計の旅  スティーヴ・エリクソン 
黒い時計の旅
[評価:★☆☆☆☆]

傑作と評されている「黒い時計の旅」。
読んでみたんだが。。。こ、これは。。。

何が面白いのかまったくわからない。

とはいえ。。。ツマラン!!! と切り捨て
られないところが、今回、実に悲しいところ。

それは、この本を理解できていないから。
読後も、この本にバラまかれたピースは
かっちりとハマらず、意味が分からない。

難解な物語に、難解な文章。
今のわたしの読書力では、とてもではないが、
その全容をつかむことはできなかった。


負けた。。。
それがこの本への感想である。

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甘美なる謎の迷宮「水の迷宮」

関連するタグ: 水の迷宮  石持浅海  小説  ミステリ 
水の迷宮

[評価:★★★★☆]

してやられた。
まさに、この一言に尽きる。

帯やあらすじの「胸を打つ感動」という
言葉につられ、てっきりヒューマンもの
と思っていたら。。。

ガチガチの本格派ミステリじゃないですか。
Who done it. 誰が、それを、なさしめたのか。
完璧なまでの犯人あてロジック小説


単に本格派小説として完成度が高いうえに、
そうとは知らず、心構えなしに読んでいたため、
まさに伏兵をぶち当てられた、そんな衝撃。

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失った時は戻せない「"文学少女"と飢え渇く幽霊」

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”文学少女”と飢え渇く幽霊
[評価:★★☆☆☆]

文学少女シリーズの第2弾。
高校の文学部に所属する文学少女「天野遠子」と
主人公のボクが高校生活の謎を探るシリーズである。

文学部の投稿ポストに投げ込まれる
謎の数字の羅列。気持ちの悪い言葉。
犯人の少女は薄く笑ってこう答える。

> わたしは夏夜乃。
> わたしはすでに死んでいるの。

さらに調査を進めると、彼女は雨宮蛍という名前で
高校に在籍している学生だとわかる。そして、
夏夜乃とは蛍の亡くなった母親の名前だった。

彼女はいったい何者なのか。。。?
というのが今回の物語である。

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本から飛び出す圧倒的な個性「山ん中の獅見朋成雄」

関連するタグ: 山ん中の獅見朋成雄  舞城王太郎  小説 
山ん中の獅見朋成雄
[評価:★★☆☆☆]

なんともまあ。。。スゴい小説である。
他人に決してススめないし、別に面白いとも思わない。
ただスゴいのだ。圧倒的に。


作中に「モヒ寛」という書道家が出てくる。
彼の作品は

> つまりスタイルを云々する前に、モヒ寛が
> ビックリマーク付きでモヒ寛!と書面から
> 飛び出してきて見るものを圧倒してしまう

と表現されている。それにならって
評するなら、こうだ。

ビックリマーク付きで舞城王太郎と本から
飛び出してきて読むものを圧倒してしまう。

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魔女っ娘・殺伐・肉体言語「大魔法峠」

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大魔法峠―マジカル血煙コミック
[評価:★★★★★]
大魔法峠を読んだ。
うん。ぶっ壊れているな(笑顔)
褒め言葉ですよ?

魔法の国からやってきたお姫さまが
人間界で巻き起こすドタバタ喜劇。
いわゆる魔女っ娘ものである。

魔女っ娘ものなんだが。。。
主人公「田中ぷにえ」がイカれている。


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6つの魂の気高き輝き「6ステイン」

関連するタグ: 6ステイン  福井晴敏  小説 
6ステイン
[評価:★★★★★]

6ステイン――6つの染み。
この短編集の主役たちは心に「苦い染み」を抱えている。
これは「染み」を乗り越えた「誇り」を描く6本の短編集。

福井晴敏といえば「日本の非公式諜報機関」を
舞台とした小説を描いている作家である。

そんなわけで、6ステイン
諜報機関がらみの物語になっている。

諜報機関と並び、福井晴敏らしさといえば「熱い文章」。
今回もそれは健在で、読み進むたびに語られる言葉が
弾丸となって胸に突き刺さり、揺さぶる。


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